よるときりのすみで【夜と霧の隅で】
北杜夫の中編小説。ナチスによる「夜と霧」作戦が実行された時代を背景に、精神科医の苦悩を描く。昭和35年(1960)発表。同年、第43回芥川賞受賞。
よるにほしをはなつ【夜に星を放つ】
窪美澄(くぼみすみ)の短編小説集。令和4年(2022)刊行。少年と高齢の女性との交流を描いた「星の随(まにま)に」など、星や星座にまつわる短編小説5作を収める。第167回直木賞受賞。
よるのせみ【夜の蝉】
北村薫の連作短編集。平成2年(1990)刊行のミステリー。「円紫さんと私」シリーズの第2作。平成3年(1991)、第44回日本推理作家協会賞受賞。
よるのはてへのたび【夜の果てへの旅】
《原題、(フランス)Voyage au bout de la nuit》セリーヌの処女小説。1932年刊。俗語や隠語を駆使した革新的な文体で賛否両論を巻き起こした。ルノード賞受賞。
よるのわらい【夜の笑い】
飯沢匡の戯曲。昭和53年(1978)、著者自身の演出、青年劇場の主催により初演。2部構成で、第1部は小松左京の「春の軍隊」、第2部は島尾敏雄の「接触」をモチーフとする。著者は本作の脚色・演出によ...
よるをむそうするしょうたいようのひとりごと【夜を夢想する小太陽の独言】
飯島耕一の詩集。昭和57年(1982)刊行。第1回現代詩人賞受賞。
よろこび【喜び/悦び/歓び/慶び】
1 よろこぶこと。うれしく思うこと。「苦労の分だけ—も大きい」「受賞の—をかみしめる」⇔悲しみ。 2 祝いごと。おめでた。慶事。「結婚、栄転と—が続く」 3 祝うこと。祝いの言葉。「新年の—を寿...
ヨンカーズものがたり【ヨンカーズ物語】
《原題、Lost in Yonkers》サイモンの戯曲。1990年、ウィンストンセーラムの舞台芸術センターにて初演。第二次大戦下のニューヨーク州のヨンカーズを舞台に、厳格な祖母を持つ兄弟の成長を...
よんまんにんのもくげきしゃ【四万人の目撃者】
有馬頼義の推理小説。昭和33年(1958)刊。昭和34年(1959)、第12回日本探偵作家クラブ賞(現、日本推理作家協会賞)受賞。
ヨーロッパのせいきまつ【ヨオロツパの世紀末】
吉田健一の評論集。18世紀以降のヨーロッパについて論じた近代文明論。「ユリイカ」誌に昭和44年(1969)7月から昭和45年(1970)6月まで連載。第23回野間文芸賞受賞。