く・う【蹴う】
[動ワ下二]「蹴(け)る」の古形。「—・ゑ散(はらら)かす」〈神代紀・上〉 [補説]「馬の子や牛の子にくゑさせてん」〈梁塵秘抄・二〉、「蹴 化ル」〈類聚名義抄〉などの例から、平安末期には下二段活...
くえ‐はららか・す【蹴ゑ散かす】
[動サ四]け散らす。→蹴(く)う「沫雪(あはゆき)のごとくし以て—・し」〈神代紀・上〉
く・える【蹴ゑる】
[動ワ下一]「蹴(け)る」の古形。→蹴(く)う「馬の子や牛の子に—・ゑさせてん」〈梁塵秘抄・二〉
く・ゆ【蹴ゆ】
[動ヤ下二]蹴(け)る。「槻(つき)の樹の下に毱—・ゆる侶(ともがら)」〈皇極紀〉
け‐あい【蹴合(い)】
1 けり合うこと。けりあい。 2 鶏を闘わせること。闘鶏。「—に勝し鶏の如く」〈露伴・露団々〉
け‐あがり【蹴上(が)り】
鉄棒にぶら下がり、両足で空をけり、反動で上半身を棒上に上げること。
けあげ【蹴上】
京都市東山区の地名。旧東海道が山科から京都市中に入る交通の要地。琵琶湖疏水の開通の際、インクラインや発電所が設けられた。
け‐あげ【蹴上げ】
1 けり上げること。また、足ではね上げた泥。はね。「ぬかる墓場道を、—の泥を厭い厭い」〈二葉亭・平凡〉 2 階段の一段の高さ。
け‐あ・げる【蹴上げる】
[動ガ下一][文]けあ・ぐ[ガ下二]けって上へあげる。また、上にむかってける。「ボールを—・げる」「泥を—・げて走る馬」
け‐おと・す【蹴落(と)す】
[動サ五(四)] 1 足でけって落とす。「崖から小石を—・す」 2 自分がのしあがるために、すでにその地位にある者や競争相手をおしのけてのぞく。「同僚を—・して出世する」