け‐かえし【蹴返し】
1 相撲のきまり手の一。相手のくるぶしのあたりを内側から外へけりながら手を引くか、はたき込んで倒す技。 2 歩くとき、着物の裾が返ること。また、返ったときに見える裏。
け‐かえ・す【蹴返す】
[動サ五(四)] 1 けって、もとの位置へもどす。「ボールを相手に—・す」 2 けられた仕返しにける。けり返す。 3 けってひっくり返す。「山の芋を煮た鍋を—・して」〈大岡・野火〉 4 歩くとき...
け‐こみ【蹴込み】
1 階段の踏み板と踏み板との間の垂直部分。 2 蹴込み床(どこ)の床板の下の垂直部分。 3 歌舞伎の大道具で、屋台や階段の前面あるいは側面の垂直な部分の張り物。 4 人力車の腰掛けの前の部分で、...
けこみ‐いし【蹴込み石】
家の土台下の猫石と猫石との間をふさぐために、あとから差し込む石。打ち込み石。→猫石
けこみ‐どこ【蹴込み床】
床の間の形式の一。床框(とこがまち)を省き、床板と畳寄せの間に蹴込み板をはめ込んだもの。
け‐こ・む【蹴込む】
[動マ五(四)] 1 けって中へ入れる。「ボールをゴールへ—・む」 2 商売で損をする。くいこむ。「もう一割も—・んでゐやせうぜ」〈滑・大千世界楽屋探・初〉
け‐ころ【蹴転】
「蹴転ばし」に同じ。「身じまひを—でんどへ向いてする」〈柳多留・一二〉
け‐ころばし【蹴転ばし】
江戸時代、天明(1781〜1789)の末まで、江戸の下谷や浅草にいた私娼(ししょう)。けころ。
け‐たお・す【蹴倒す】
[動サ五(四)] 1 足でけって倒す。「椅子(いす)を—・す」 2 負債を返さないで済ませる。ふみたおす。「借金を—・す」
け‐たぐり【蹴手繰り】
相撲のきまり手の一。相手と当たる瞬間に体(たい)を開き、内から外に相手の足を払うと同時に、肩をはたくか手を手繰って倒す技。