ろう‐くん【郎君】
1 年若く身分の高い男子や主家の息子などを敬っていう語。わかとの。「—の御後見を致すべき、御委托を蒙り」〈竜渓・経国美談〉 2 妻や情婦から夫や情夫をさしていう語。
ろう‐しん【老臣】
1 年老いた家臣。 2 身分の高い家臣。重臣。
ろう‐どう【郎等/郎党】
1 《「ろうとう」とも》身分的に主人に付き従う従僕。従者。 2 中世、武家の家臣で、主家と血縁関係がない者。郎従。→家の子
ろうにん‐ぶん【浪人分】
浪人の身分。「一子は磯貝藤介(いそがひとうすけ)といひて、これも—なり」〈浮・武家義理・二〉
ろく【禄】
1 官に仕える者に下付される給与。律令制では絁(あしぎぬ)・綿・布・鍬(くわ)・穀物などが身分に応じて与えられたが、後世は知行地・扶持米(ふちまい)・給金などに変わった。給与。給金。扶持。 2 ...
わか【若】
《形容詞「若い」の語幹から》 1 少年。「—に似合ひたる職なり」〈申楽談儀〉 2 若君。若子。主に身分の高い家の幼い男児をいう。「今ははや二人の—をぞ儲(まう)けける」〈浄・出世景清〉 3 (他...
わか‐さま【若様】
主人筋の家や身分の高い家の年若い子弟を敬っていう語。
わき‐びゃくしょう【脇百姓】
中世の名主(みょうしゅ)、近世の本百姓より身分の一段低い農民。
わ‐こ【和子/若子】
1 身分の高い人の男の子供。坊っちゃん。また、男の子供を親しみを込めていう語。「その侍の—、鷹いと好きにて」〈仮・仁勢物語・上〉 2 貴人の男の子供に対して、呼びかける語。二人称の代名詞のように...
わ‐じょうろう【我上﨟/和上﨟】
[代]二人称の人代名詞。身分のある子女を親しみを込めて呼ぶ語。わじょろう。「さすがに—は常磐腹に三男」〈謡・鞍馬天狗〉