けん【軒】
[接尾] 1 助数詞。家屋の数をかぞえるのに用いる。「三—」「数千—」 2 雅号・屋号などの末尾に用いる語。「桃中—」「精養—」
けん【軒】
[常用漢字] [音]ケン(漢) [訓]のき 〈ケン〉 1 轅(ながえ)が高くあがった車。「軒輊(けんち)」 2 家の屋根の張り出した部分。のき。ひさし。「軒灯」 3 家屋。「軒数」 4 高くあ...
けん‐き【軒騎】
車に乗ることと馬に乗ること。また、その車馬。「—群集(くんじゅ)して」〈平家・一〉
けん‐こう【軒昂】
[ト・タル][文][形動タリ]意気が高く上がるさま。奮い立つさま。「意気—」「男らしい額には—とした意気を示して」〈藤村・春〉
けん‐ごう【軒号】
住居や茶室、また文人や芸人などの雅号で、下に「軒」のつくもの。「蔭涼軒」「貝原益軒」「桃中軒」など。
けん‐すう【軒数】
家の数。戸数。
けん‐ち【軒輊】
[名](スル)《「軒」は車の前が高い、「輊」は車の前が低い意》上がり下がり。高低。転じて、優劣・軽重・大小などの差があること。「個人的欲求と社会的欲求とが—するという考えは」〈有島・惜みなく愛は奪ふ〉
けん‐とう【軒灯】
軒先につけるあかり。
けん‐べつ【軒別】
1軒ごと。家ごと。戸別。
けん‐べん【軒冕】
1 古代中国で、大夫(たいふ)以上の人の乗る車と、かぶる冠。 2 高位高官。また、その人。