こんぽん‐あく【根本悪】
《(ドイツ)radikales Böse》カントの用語。自己愛(ナルシシズム)の衝動に従おうとする生まれつきの傾向。一切の悪への性癖の根源をなすもので、道徳法則による善の原理によってこの悪の原理...
剛毅(ごうき)木訥(ぼくとつ)仁(じん)に近(ちか)し
《「論語」子路から》剛毅で飾りけのない人は、道徳の理想である仁に近い。
ご‐じょう【五常】
儒教で、人が常に守るべきものとする五つの道。 1 仁・義・礼・智・信の五つの道徳(漢書)。 2 「五典(ごてん)」に同じ。 3 「五倫(ごりん)」に同じ。
さいこう‐ぜん【最高善】
倫理学で、善悪を判定する究極の規準となる最高の道徳的理想・目的。至善。至高善。
さいごくりっしへん【西国立志編】
英国のサミュエル=スマイルズの「Self Help(自助論)」の翻訳書。中村正直訳。11冊。明治3〜4年(1870〜1871)刊。西洋の歴史上の人物数百人の成功談を述べ、個人主義的道徳を説く。明...
さん‐ぴん【三品】
1 三つの品物。 2 書画にそなわるべき三つの品位。神品・妙品・能品。 3 男子の志すべき三つの品位。道徳・功名・富貴。 4 商品取引市場で、綿花・綿糸・綿布のこと。
さん‐ぷく【三福】
仏語。福徳をもたらす3種の善行。観無量寿経に説く、世間の道徳を守る世福、戒律を守る戒福、大乗の自利利他の善根を行う行福。
ざい‐あく【罪悪】
道徳や宗教の教えに背くこと。つみ。とが。「—を犯す」
ざい‐か【罪科】
1 法律や道徳、また、宗教などのおきてに背いた罪。「—を数え立てる」 2 法律により処罰すること。しおき。「—に処す」
ざい‐か【罪過】
法律や道徳に背いた行い。つみ。あやまち。罪悪。「—を悔い改める」