じゅん【醇】
[名・形動] 1 まじりけのない濃厚な酒。 2 まじりけのないこと。また、そのさま。純粋。「—なる詩境に入らしむるのは」〈漱石・草枕〉
じゅん【醇】
[人名用漢字] [音]ジュン(呉) 1 薄めていない、よく熟した酒。「醇酒/芳醇」 2 まじりけがない。「醇乎(じゅんこ)」 3 人情に厚い。手厚い。「醇厚・醇風」 [名のり]あつ・あつし
じゅん‐か【醇化】
[名](スル) 1 手厚く教え導くこと。「大衆を—する」 2 不純な部分を捨てて、純粋にすること。純化。「真と人と合して—一致せる時」〈漱石・三四郎〉
じゅん‐が【醇雅】
[名・形動]純粋で優雅なこと。飾り気がなく、みやびやかなこと。また、そのさま。「—な風格」
じゅん‐こ【純乎/醇乎】
[ト・タル][文][形動タリ]全くまじりけのないさま。「元義の歌は—たる万葉調なり」〈子規・墨汁一滴〉
じゅん‐こう【醇厚/淳厚】
[名・形動]人柄などが素朴で、人情にあついこと。また、そのさま。「人心—なるを以て」〈大槻修二・日本教育史略〉
じゅん‐しゅ【醇酒】
濃厚な濁り酒。また、まじりけのない酒。
じゅん‐じゅ【純儒/醇儒】
孔子の教えを純粋に修めた学者。真の儒者。
じゅん‐ぞく【醇俗/淳俗】
1 人情にあつく、世間ずれしていない風俗。純朴な風俗。 2 純粋なことと雑駁(ざっぱく)なこと。また、上品なことと低俗なこと。
じゅん‐び【醇美/淳美】
[名・形動] 1 人情がこまやかで、素朴な美しさがあること。また、そのさま。「—な風俗」 2 「純美」に同じ。