たつ‐み【辰巳/巽】
1 辰と巳(み)との中間の方角。南東。また、南東から吹く強い風。 2 《江戸城の東南方にあたるところから》江戸深川の遊里のこと。
たつみ‐ことば【辰巳言葉】
江戸深川の遊里で用いられた言葉。吉原の「ありんす」に対して「ござんす」を用い、威勢のよさを売り物とした。
辰巳(たつみ)天井(てんじょう)
相場格言の一。干支(えと)にちなんでその年の相場展開を言い表したもの。辰年と巳年は高値を付けるの意。→天井3 [補説]「午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)笑い...
たつみのその【辰巳之園】
洒落本。1冊。夢中散人寝言先生(むちゅうさんじんねごとせんせい)作。明和7年(1770)刊。江戸の遊里深川を描いた最初の洒落本。
たて‐もの【立者】
1 一座の中ですぐれた役者、また人気役者。立役者。 2 仲間の中でおもだった者。あたまかぶ。「不良少年の黒表(ブラツクリスト)中の—だけに」〈里見弴・多情仏心〉
たてやま【館山】
千葉県、房総半島南部の市。もと里見氏、次いで稲葉氏の城下町。館山湾に臨み、海水浴場としてにぎわう。米作や野菜・花卉(かき)栽培、イワシ漁などが盛ん。人口4.9万(2010)。
た‐どう【他動】
1 他に働きかけること。また、他から働きかけられること。「偶然と—とで成し遂げられ」〈里見弴・安城家の兄弟〉 2 「他動詞」の略。
たな‐さがし【棚捜し】
1 棚をさぐって物を求めること。特に、台所の棚をさがしての、盗み食い。 2 遊里で、揚屋の客が夜更けに起き出し、酒を飲んで興じること。「都の—を昼になして遊興十一人の太鼓もち」〈浮・三所世帯〉 ...
たにがき‐は【谷垣派】
自由民主党の派閥の一。宏池(こうち)会分裂時の一方の派の平成17年(2005)から平成20年(2008)における通称。小里派を谷垣禎一が継承。平成20年(2008)に古賀派に合流して宏池会が再統...
たにぐち‐しゅうらく【谷口集落】
河川が山間部から平野に出るところに開けた集落。山方と里方との物資の交易地となる。渓口(けいこう)集落。