あさじ‐が‐はら【浅茅が原】
浅茅の生えた野原。荒れ果てた野原。あさじはら。「かかる—を移ろひ給はでは侍りなんや」〈源・蓬生〉 [補説]地名別項。→浅茅ヶ原
あさじ‐が‐はら【浅茅ヶ原】
奈良市奈良公園にある丘。[歌枕]「春日野の—におくれ居て時そとも無しわが恋ふらくは」〈万・三一九六〉
江戸時代、東京都台東区橋場付近にあった野原。
あら‐の【荒野/曠野】
荒れ果てている野。人けもなくて寂しい野原。あれの。 [補説]書名別項。→阿羅野
うえのはら【上野原】
山梨県東端の市。もと甲州街道の宿場町。桂川の流域にあり、アユは名物。甲斐絹(かいきぬ)の産地。平成17年(2005)2月に上野原町と秋山村が合併して成立。人口2.7万(2010)。
うえのはら‐し【上野原市】
⇒上野原
おお‐の【大野】
広い野原。
おき【沖/澳】
1 海または湖などで、岸から遠く離れた所。「—に出る」 2 広々とした田畑や野原の遠い所。
おざさ‐はら【小笹原】
ササが生い茂っている野原。「—風待つ露の消えやらずこのひとふしを思ひおくかな」〈新古今・雑下〉
お‐の【小野】
《「お」は接頭語》野。野原。「さねさし相摸(さがむ)の—に」〈記・中・歌謡〉
お‐やぶじらみ【雄藪虱】
セリ科の二年草。野原や道端に生える。ヤブジラミに似るが、全体に赤みがかり、花は春に咲く。実は卵形でとげ状の毛が密生し、衣服にくっつく。