くわのみ【桑の実】
鈴木三重吉の小説。幼くして父を亡くした女性の不運な人生を叙情的に描く。大正2年(1913)国民新聞に連載、大正3年(1914)刊行。
けいどう‐ちかい【傾動地塊】
地塊の一方が断層に沿ってずり上がって急な断層崖を生じ、他方は緩やかな長い斜面となる地塊。日本では鈴鹿山脈などにみられる。
け‐まん【華鬘/花鬘】
仏前を荘厳(しょうごん)するために仏殿の内陣や欄間などにかける仏具。金銅・牛革製の円形または楕円形のものに、唐草や蓮華(れんげ)を透かし彫りにして、下縁に総状の金物や鈴を垂らすもの。
けもののねむり【けものの眠り】
菊村到の小説。昭和34年(1959)刊。失踪した男の行方を追う新聞記者が麻薬密売事件に巻き込まれてゆくハードボイルド作品。昭和35年(1960)鈴木清順監督により映画化。
けん【懸】
[常用漢字] [音]ケン(漢) ケ(慣) [訓]かける かかる 〈ケン〉 1 物にひっかける。ぶらさがる。空中にかかる。「懸河・懸崖(けんがい)・懸垂・懸腕直筆」 2 かかげ示す。「懸賞」 3...
けんかえれじい
鈴木隆の小説。昭和初期の旧制中学を舞台に、バンカラな少年たちの青春を描く。昭和41年(1966)刊行。同年、鈴木清順監督、新藤兼人脚色により映画化。
けんち【犍稚】
《(梵)ghaṇṭāの音写。鐸・鈴・鐘などと訳す》仏教寺院で、時刻を知らせ、また集会の合図として打ち鳴らす器具。
けんぽうそうあん‐ようこう【憲法草案要綱】
昭和20年(1945)に高野岩三郎・鈴木安蔵らの憲法研究会が発表した憲法の草案。日本国憲法の基礎となったGHQ草案に影響を与えた。
げんぎょししゅろん【言語四種論】
江戸時代の語学書。1巻。鈴木朖(すずきあきら)著。文政7年(1824)刊。国語の品詞を体ノ詞、形状(ありかた)ノ詞、作用(しわざ)ノ詞、テニヲハの4種とすべきことを論じたもの。
げんだいじん【現代人】
渋谷実監督による映画の題名。昭和27年(1952)公開。汚職に手を染めた官僚の姿を描く。出演、池部良、小林トシ子、山田五十鈴ほか。第7回毎日映画コンクール監督賞受賞。