しゅうか‐ぎん【臭化銀】
硝酸銀の水溶液に臭化アルカリの水溶液を加えてできる淡黄色の粉末。水に溶けず、チオ硫酸ナトリウム水溶液に溶ける。光に当たると銀を遊離して黒色になる。写真用感光材料に用いる。化学式AgBr
しゅつ‐ぎん【出銀】
[名](スル)「出金(しゅっきん)」に同じ。「之を此挙の為に—したる会社に分つときは」〈村田文夫・西洋聞見録〉
しょうさん‐ぎん【硝酸銀】
銀を硝酸に溶かして得られる無色透明な板状結晶。水によく溶け、銀イオンの試薬として常用されるほか、感光乳剤製造や銀めっき、医薬品などに使用。化学式AgNO3
しょうとく‐きんぎん【正徳金銀】
江戸幕府が正徳4年(1714)に発行した金貨と銀貨。元禄時代の悪貨を是正するため作られたもので、金貨は小判と一分判金、銀貨は丁銀と豆板銀とがある。
しろ‐がね【銀】
《白金の意。古くは「しろかね」》 1 銀(ぎん)。「—の杯」→あかがね →くろがね →こがね 2 銀色。しろがねいろ。「冬山は一面—の世界だ」 3 銀泥(ぎんでい)。 4 銀糸。 5 銀の貨幣。...
しん‐ぎん【新銀】
江戸時代、貨幣改鋳により新しく鋳造・発行された銀貨。
じゅうぶいち‐ぎん【十分一銀】
1 江戸時代、結婚・就職・借金などの世話をした際に受け取る手数料。ふつう、持参金・給料・借金などの10分の1。じゅうぶいち。「—出(いだ)して、嫁呼ぶかたへ遣はしけるは」〈浮・永代蔵・一〉 2 ...
じゅん‐ぎん【純銀】
まじり物のない銀。銀無垢(ぎんむく)。
じょう‐ぎん【上銀】
純度の高い銀。上質の銀。「銀(かね)は奥の戸棚に—が五百目余り」〈浄・油地獄〉
すい‐ぎん【水銀】
亜鉛族元素の一。常温で液状である唯一の金属で、銀白色で重い。有毒。融点はセ氏零下38.86度、沸点はセ氏356.72度。主要鉱物は辰砂(しんしゃ)で、これを焼いて製する。多くの金属とアマルガムを...