うち‐き・く【打ち聞く】
[動カ四]ちらっと聞く。小耳にはさむ。「人の—・くばかりのことは、女房、童部(わらはべ)、申し伝へぬやうやは侍る」〈大鏡・道長下〉
うち‐たえ【打ち絶え】
[副]《動詞「うちたゆ」の連用形から》全く。ひたすら。「—御精進にて、朝夕つとめ行なはせ給ふ」〈増鏡・久米のさら山〉
うちたえ‐て【打ち絶えて】
[副](あとに打消しの語を伴って)全く。一向に。「—御湯などをだに御覧じいるることなくて」〈増鏡・藤衣〉
うち‐た・つ【打ち立つ】
[動タ四] 1 立っている。「小さき家の前に—・ちて」〈今昔・二九・一四〉 2 出発する。出かける。「卯の刻にすでに—・たんとしけるに」〈平家・六〉 3 熱中して打つ。賭(か)け事などに夢中に...
うちつけ‐ごと【打ち付け事】
思いがけない出来事。「人の心々もひき別るるやうに、—ども出で来けり」〈増鏡・あすか川〉
うち‐で【打(ち)出】
1 打ち出すこと。作り出されたもの。 2 「打ち出(い)での衣(きぬ)」に同じ。「藤壺の上の御局(みつぼね)に、つぶとえもいはぬ—どもわざとなくこぼれ出でて」〈大鏡・師輔〉
うち‐ぬき【打(ち)抜き】
[名] 1 打ち抜くこと。 2 金属板や厚紙などに型を当て、その型どおりに抜くこと。また、その道具。 3 芝居の大道具。樹木や障子など、物の形に作った張り物に絵を描き、舞台の背景などに用いる。...
うち‐はず・す【打(ち)外す】
[動サ五(四)] 1 (「撃ち外す」とも書く)打ちそこなう。「的を—・す」 2 たたいて取り外す。「(材木ヲ)門口の柱から大槌にて—・せば」〈浮・胸算用・二〉 3 失敗する。「げに又—・しては、...
うち‐まか・す【打(ち)任す】
[動サ五(四)]すっかり任せる。任せきる。「何もかも—・して倚(よ)りすがりたい憧れ」〈有島・星座〉 [動サ下二] 1 に同じ。「衣紋を直すも、褄を揃うるも、皆他(ひと)の手に—・せつ」〈...
うちゅう‐の‐あんこくじだい【宇宙の暗黒時代】
ビッグバンから始まった宇宙の歴史において、水素イオンが電子と再結合して宇宙の晴れ上がりを迎えてから、初代の天体が誕生するまでの時代。ビッグバンの30万年後から、5億年後までの間とされる。光学望遠...