気色(けしき)覚(おぼ)・ゆ
1 趣があると感じる。「言葉のほかに、あはれに—・ゆるはなし」〈徒然・一四〉 2 気味悪く感じる。いやな気がする。「かく人がちなるにだに、—・ゆ」〈大鏡・道長上〉
こくあん‐じごく【黒闇地獄】
阿鼻(あび)地獄に属する地獄の一。灯明や、父母・長上の物を盗んだ罪人が、その報いを受ける。黒闇。
さがな‐め【さがな目】
意地の悪い目。あらさがしをする目。「翁(おきな)らが—にも、ただ人とは見えさせ給はざめり」〈大鏡・道長上〉
さし‐なら・ぶ【差し並ぶ】
[動バ四]並ぶ。並んでいる。「—・ぶ隣の君はあらかじめ己妻(おのづま)離(か)れて」〈万・一七三八〉 [動バ下二]並ばせる。並べる。「大臣の御女三人后にて—・べ奉り給ふ事」〈大鏡・道長上〉
さ‐らい【作礼】
仏、また長上に礼をすること。
更(さら)にもあら◦ず
「更にも言わず」に同じ。「供養の日のありさまのめでたさは、—◦ずや」〈大鏡・道長上〉
さり‐や【然りや】
[感]まったくそのとおりだ。ほんに。「—、聞こし召し集めよ。日本国には唯一無二におはします」〈大鏡・道長上〉
さる◦べし【然るべし】
[連語]《動詞「さり」の連体形+推量の助動詞「べし」》 1 ふさわしい。相応である。「—◦べき折もなくて、思ひありくほどに」〈落窪・一〉 2 そうなるのが当然である。そうなる運命である。「—◦べ...
し‐ちょう【師長】
師と長上。先生と目上の人。
しむ
[助動][しめ|しめ|しむ|しむる|しむれ|しめよ(しめ)]動詞および一部の助動詞の未然形に付く。 1 使役の意を表す。…せる。…させる。「人を感動せしむること、真なるかな」〈去来抄・先師評〉 ...