あんさい‐てん【闇斎点】
山崎闇斎が経書に施した訓点。また、その訓点法。朱熹(しゅき)以降の中国宋代の新注をもとにしたもの。嘉点(かてん)。
あん‐じゃく【暗弱/闇弱】
[名・形動]ものの道理がわからず、気力にとぼしいこと。また、そのさま。「上に立つ君は…或は—にして天職を奉ずること能わず」〈西周・百一新論〉
あん‐ぜん【暗然/黯然/闇然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 悲しみ、絶望などで心がふさぐさま。気落ちするさま。「—として云うべき言葉もなく」〈谷崎・春琴抄〉 2 暗いさま。黒いさま。また、はっきりしないさま。「沖より来...
あん‐や【暗夜/闇夜】
暗い夜。やみよ。
あんや‐の‐つぶて【暗夜の礫】
不意に受ける襲撃。防ぎようのないことにたとえる。
くら・い【暗い/昏い/冥い/闇い】
[形][文]くら・し[ク] 1 光が弱い。光が少なくて、物がよく見えない。「辺りが—・い」「—・い夜道」⇔明るい。 2 色彩が黒みがかった感じである。くすんでいる。「—・い緑色」⇔明るい。 3 ...
くら‐おかみ【闇龗】
《「くら」は谷、「おかみ」は竜神の意》記紀神話で、高龗(たかおかみ)とともに水をつかさどる竜神。京都の貴船(きぶね)神社奥宮の祭神。
くら‐がり【暗がり/闇がり】
1 暗いこと。また、暗い場所。くらやみ。「—に潜む」 2 人目につかないところ。内証のこと。「—の商ひはせうものでござらぬ」〈浄・薩摩歌〉 3 道理に暗く、愚かなこと。暗愚。「合点であらうと思ひ...
くらがり‐とうげ【暗峠/闇峠】
大阪府東大阪市と奈良県生駒市との境にある、生駒山地の峠。近世、暗越奈良街道の交通の要地。
くらぶ‐やま【暗部山/闇部山】
鞍馬山の古称。くらぶの山。[歌枕]「梅の花にほふ春べは—闇に越ゆれど著(しる)くぞありける」〈古今・春上〉