あらん‐かぎり【有らん限り】
[連語]あるだけ全部。可能なかぎり。精いっぱい。「—の力を出す」
あり‐きり【有り限り】
《「ありぎり」とも》 1 あるもの全部。あるだけ。ありったけ。ありっきり。副詞的にも用いる。「品物を—買い占める」 2 ある範囲内。「この—に五人口を過ぎよ」〈浮・永代蔵・二〉
ありっ‐きり【有りっ限り】
「ありきり1」に同じ。「ふところに—の銭が両国までの汽車賃にたりなくて」〈宇野浩二・苦の世界〉
ある‐かぎり【有る限り】
[連語] 1 あるだけ全部。ありったけ。「—の力を出しきる」 2 その場にいる人のすべて。全員。「走り打ちて逃ぐれば、—笑ふ」〈枕・三〉 3 生きている間。「女親といふ人、—はありけるを」〈かげ...
いけ‐る‐かぎり【生ける限り】
[連語]生きている間。一生。生涯。「なほ—の志をだに失ひ果てじ」〈源・鈴虫〉
いのち‐かぎり【命限り】
1 命のあるだけ。生きている間中。 2 (副詞的に用いて)全力を出し尽くして。「—働く」
いのち‐の‐かぎり【命の限り】
1 命のある間じゅう。生命の続く限り。命限り。「—愛する」 2 命の尽きる時。死期。「とあるもかかるも、同じ—あるものになむある」〈源・夕顔〉
今(いま)は限(かぎ)り
1 物事の最後。もうこれまで。「散らねどもかねてぞ惜しきもみぢ葉は—の色と見つれば」〈古今・秋下〉 2 人の死に際。臨終。「—になり給ひにし御病の末つ方」〈源・橋姫〉
お‐みかぎり【御見限り】
愛想をつかして見限ること。特に、なじみの店にしばらく行かないこと。「あら、とんと—でしたわねえ」
かぎり【限り】
1 時間・空間・数量・程度などの境や限界。また、終わり。最後。「—ある命を生きる」「学問の世界に—はない」「今を—と鳴きしきる蝉(せみ)」 2 (活用語の連体形や名詞に直接、または名詞に「の」の...