ごう‐ご【傲語】
[名](スル)人を見下したような、自信たっぷりな言い方をすること。また、その言葉。「芭蕉のみずから『俳諧の益は俗語を正すなり』と—したのも当然のこと」〈芥川・芭蕉雑記〉
ざっ‐ぴつ【雑筆】
雑多なことを書き記すこと。また、その書いたもの。雑記。雑録。
しん‐きょう【秦鏡】
《「西京雑記」にある、秦の始皇帝が、人の心の善悪や病気の有無を照らして見たという鏡から》人の心の善悪正邪を見抜く眼識。
じゅう‐び【柔媚】
[名・形動]なまめかしいこと。こびへつらうこと。また、そのさま。「—に近い懶(ものう)さを表わしている」〈芥川・芭蕉雑記〉
じゅ‐し【豎子/孺子】
1 子供。童子。 2 年若い者や未熟な者をさげすんでいう語。若造。青二才。「後代の—の悪作劇に定めし苦い顔をしたことであろう」〈芥川・芭蕉雑記〉
じょう‐ちょう【情調】
1 そのものからにじみ出る、特別の趣。「エキゾチックな—がある」 2 ものに触れて起こる感情。「芭蕉の—のトレモロを如実に表現した詩語である」〈芥川・芭蕉雑記〉
たれどき‐ぼし【誰時星】
明け方に見える金星の異称。明けの明星(みょうじょう)。かわたれぼし。「暁の—も清澄(きよずみ)の海原とほくのぼる山かな」〈廻国雑記〉
ちょう【帳】
1 帳面。帳簿。「雑記—」「節季に—かたげた男の貌を見ぬを」〈浮・永代蔵・二〉 2 部屋の仕切り、また、目隠しのために垂らす布帛(ふはく)。とばり。たれぎぬ。 3 「帳台1」に同じ。「寝殿の東面...
つめ‐ひらき【詰(め)開き】
1 かけひき。談判。「—の演説(せりふ)」〈魯文・安愚楽鍋〉 2 貴人の前から退出する際、左か右へからだを回して立つこと。〈貞丈雑記〉 3 出所進退。「息を継ぎて、礼義のべ、諸事の—見るさへ武士...
ひとりごと【独ごと】
江戸中期の俳論書。2冊。上島鬼貫(おにつら)著。享保3年(1718)刊。上下122段からなり、「まこと」を中心とする文学理念や身辺雑記を述べたもの。