そで‐の‐あめ【袖の雨】
着物の袖をぬらす雨。悲しみの涙で袖がぬれることのたとえ。「またひとしきり—、晴間はしばしなかりけり」〈逍遥・桐一葉〉
そで‐の‐しぐれ【袖の時雨】
「袖時雨(そでしぐれ)」に同じ。「野山のけしき、まして—をもよほしがちに」〈源・椎本〉
空(そら)知(し)らぬ雨(あめ)
《空から降ったわけではない雨という意から》涙のこと。
そろそろと北山時雨(きたやましぐれ)
「来た」に「北山」の「きた」を掛け、そろそろやって来たということをしゃれていった言葉。→北山時雨
たい‐う【大雨】
おおあめ。豪雨。
た‐う【多雨】
雨の日が多いこと。また、雨量の多いこと。
たけのこ‐づゆ【筍梅雨】
《伊勢・伊豆地方の船乗りの言葉から》たけのこの出る陰暦4、5月ごろに吹く南東風のこと。湿気が多く、雨を伴うことが多い。筍流し。《季 夏》
だん‐う【弾雨】
弾丸が雨のように激しく飛んでくること。また、その弾丸。「砲煙—」
だん‐う【暖雨】
暖かい雨。春の雨をさす。
ち‐の‐あめ【血の雨】
殺傷事件や戦争などで、多くの人の血が流されることのたとえ。「—が降る」