くもはてんさいである【雲は天才である】
石川啄木の処女小説。生前は未発表。土岐善麿(ときぜんまろ)により校訂、大正8年(1919)「啄木全集第一巻小説編」に収録された。
雲(くも)は竜(りゅう)に従(したが)い風(かぜ)は虎(とら)に従(したが)う
《「易経」乾卦から》相似た性質を持った者どうしが互いに求め合う。りっぱな君主のもとにはすぐれた臣下が現れるということのたとえ。
くも‐ひじき【雲肘木】
雲形の肘木。雲斗(くもと)とともに飛鳥時代の建築に用いられた。雲形肘木。
雲(くも)一(ひと)つない
空がすっかり晴れて、たいへん天気がよいことのたとえ。
くも‐ほうでん【雲放電】
雷雲の内部、または雷雲と外部の大気との間で起こる放電。→対地放電
くも‐ま【雲間】
雲の切れているところ。雲の晴れ間。雲切れ。
くもま‐つまきちょう【雲間褄黄蝶】
シロチョウ科のチョウ。日本では本州中部地方の高い山にみられる。翅(はね)は白色で、前翅の先が黒く縁どられ、雄の前翅の先半分には橙色紋がある。年1回発生して谷間を飛ぶ。
くも‐みず【雲水】
雲と水。また転じて、行く先の定まらないこと。うんすい。「上り下るや—の、身は定めなき習ひかな」〈謡・船弁慶〉
雲(くも)無心(むしん)にして岫(しゅう)を出(い)ず
《陶淵明「帰去来辞」から。「岫」は山の洞穴の意》何事にも束縛されず、自然に従って悠々と生活することのたとえ。
くも‐ゆき【雲行き】
1 雲が動いていくようす。天候が変化しそうな雲の動きぐあい。「この—では一雨ありそうだ」 2 物事の成り行き。形勢。