もうと【真人】
[名]《「まひと」の音変化》 1 「まひと」に同じ。 2 貴人。また、人を敬っていう語。「雲井より降りたるより、—に思ひ聞こえ給ふ人を」〈宇津保・菊の宴〉 [代]二人称の人代名詞。平安時代、...
もく
タバコのこと。「—ひろい」「洋—」 [補説]タバコの煙を雲(くも)に見立て、それを逆さに言ったもの。
もく‐もく
[副](スル) 1 煙・雲などが次から次へとわき出るさま。「—(と)煙が立ちのぼる」 2 一部分が盛り上がったり、うごめいたりするさま。「布団が—と動く」 3 物をほおばって口を動かすさま。もぐ...
もこ‐もこ
[副](スル) 1 衣類などが厚くふくらんださま。「—(と)したどてらを着込む」「インナーのせいで肩のあたりが—する」 2 柔らかなものが、次から次に生じるさま。「西の空に雲が—(と)わき出す...
もそろもそろ‐に
[副]静かにゆるやかにするさま。そろりそろりと。しずしずと。「河船の—、国来(くにこ)、国来と引き来縫へる国は」〈出雲国風土記〉
もだ‐くだ
思い悩んでさっぱりしない気持ち。「胸のうやもや、—を、払うも払わぬも」〈二葉亭・浮雲〉
もの‐こころぼそ・し【物心細し】
[形ク]なんとなく心細い。「—・く、例ならぬ心地なむするを」〈源・薄雲〉
もの‐の‐な【物の名】
1 物事の名称。ぶつめい。 2 和歌・連歌・俳諧で、ある事物の名称を、意味に関係なく詠み込むもの。「あしひきの山たちはなれゆく雲の宿り定めぬ世にこそありけれ」に「たちばな」を詠み込んだ類。隠し題...
ものゆえ
[接助]《形式名詞「もの」+形式名詞「ゆえ」から》活用語の連体形に付く。 1 理由・原因を表す。…だから。…ので。「どうしても行かれぬ—、よろしく伝えていただきたい」「悔しきことやうやうまさりゆ...
ものを
[接助]《「ものを」から》活用語の連体形に付く。 1 愚痴・恨み・不平・不満・反駁(はんばく)などの気持ちを込めて、逆接の確定条件を表す。…のに。…けれども。「これほど頼んでいる—、なぜ引き...