はつ‐しも【初霜】
その年の秋から冬にかけて最初に降りる霜。《季 冬》「—やわづらふ鶴(つる)を遠く見る/蕪村」
はや‐じも【早霜】
秋早くおりる霜。⇔遅霜(おそじも)。
ばん‐そう【晩霜】
晩春、初夏のころに降りる霜。育ちはじめた草木の葉や芽を傷め、作物に被害を与える。おそじも。《季 春》
ひょう‐そう【氷霜】
1 氷と霜。 2 樹枝に厚く付着して氷のように見える霜。
ひょうめん‐そう【表面霜】
放射冷却によって雪面が冷やされ、水蒸気が凝結して生じる霜。積雪表面霜。
ふう‐そう【風霜】
1 風と霜。「—にさらされた石地蔵」 2 世の中の厳しい苦難や試練。「—に耐えて生きる」 3 年月。歳月。星霜。「松林のもとに住んで、久しく—を送る」〈謡・雨月〉
みず‐しも【水霜】
晩秋に、露が凍ってなかば霜になったもの。露霜。《季 秋》
ゆう‐しも【夕霜】
夕方におく霜。「都にも今や衣をうつの山—はらふ蔦(つた)の下道」〈新古今・羇旅〉
わかれ‐じも【別れ霜】
晩春のころ、最後に降りる霜。八十八夜のころに多い。忘れ霜。《季 春》「花過ぎてよし野出る日や—/几董」
わすれ‐じも【忘れ霜】
春の終わりごろになり、急に気温が低下し、霜が降りること。また、その霜。晩霜。別れ霜。「八十八夜の—」《季 春》「鶯も元気を直せ—/一茶」