かずら・く【鬘く】
[動カ四]《「鬘(かずら)」の動詞化》かずらとして頭につける。「青柳のほつ枝攀(よ)ぢ取り—・くは君がやどにし千年(ちとせ)寿(ほ)くとそ」〈万・四二八九〉
か‐せつ【仮設】
[名](スル) 1 必要に応じて仮に設けること。「災害地に宿泊所を—する」「—舞台」 2 現実とは別に、頭の中で考えること。また、その内容。「これは純一が自分で自分を弄んでいる—の問題である」〈...
か‐せん【靴氈/花仙/窠銭】
靴(か)の沓(くつ)・半靴(ほうか)・毛沓(けぐつ)の上部の立挙(たてあげ)につける織物。赤地・青地の錦などを用いる。〈和名抄〉
かぜはかせ【風博士】
坂口安吾の短編小説。昭和6年(1931)、雑誌「青い馬」に発表。牧野信一が絶賛したことで知られる。
かたくち‐いわし【片口鰯】
ニシン目カタクチイワシ科の海水魚。全長約15センチ。背部は暗青色、腹部は銀白色。沿岸の表層を回遊し、太平洋沿岸の各地で漁獲。ごまめ・煮干しの材料。ひしこいわし。しこ。せぐろいわし。《季 秋》
かた‐びら【帷子】
《袷(あわせ)の片枚(かたひら)の意》 1 裏をつけない衣服の総称。ひとえもの。 2 生絹(すずし)や麻布で仕立てた、夏に着るひとえの着物。《季 夏》「青空のやうな—きたりけり/一茶」 3 経帷...
かたん・ずる【難んずる】
[動サ変][文]かたん・ず[サ変]《「かたみす」の音変化》むずかしいと考える。困難とする。「甘き苦悩なるが故に割愛を—・ずるのである」〈鴎外・青年〉
かち‐わたり【徒渡り】
[名](スル)歩いて川を渡ること。徒渉(としょう)。「馬蹄型の入江は…—されそうにすべすべと青かった」〈野上・迷路〉
かつお【鰹/堅魚/松魚】
サバ科の海水魚。全長約1メートル。体は紡錘形。背部は暗青紫色、腹部は銀白色で、死後に青黒色の縦縞が現れる。世界の温・熱帯海に分布し、季節的に回遊。日本にはふつう3〜4月に南岸に近づき、5〜6月に...
かつお‐の‐えぼし【鰹の烏帽子】
ヒドロ虫綱カツオノエボシ科の腔腸動物。暖流域を浮遊。さまざまな個虫が集まって一つのクラゲをなしている。気胞体は烏帽子形で、長径約10センチ、青藍色。触手は3メートルも伸び、刺胞(しほう)の毒が強...