い‐そう【異相】
1 普通の人とは異なった人相または姿。「この小倅(こせがれ)は—をしている」〈芥川・金将軍〉 2 仏語。四相の一。変化していくもの。 3 能で、基本的な風体をはずれた芸風。異風。「あらゆる物真似...
えい【詠/咏】
1 詩歌を作ること。また、その詩歌。「一首の御—を遊ばしてくだされけり」〈平家・六〉 2 詩歌を声を長く引いてうたうこと。朗詠。「いかにも歌は、—の声によるべきもの」〈古来風体抄・上〉 3 舞楽...
か‐たい【歌体】
1 句数・字数などからみた和歌の形式。短歌・長歌・旋頭歌(せどうか)・片歌(かたうた)などの類。 2 和歌の姿や風体。
かぶき‐もの【歌舞伎者】
1 並外れて華美な風体をしたり、異様な言動をしたりする者。だて者。「近年は人の嫁子もおとなしからずして、遊女、—のなりさまを移し」〈浮・一代女・三〉 2 歌舞を演じるもの。踊り子。「女の—を揃へ...
ぎょう‐てい【業体】
1 営業や企業の状態。業態(ぎょうたい)。 2 おこない。所行。また、風体。ぎょうたい。「此様(こん)な身で此様な—で」〈一葉・にごりえ〉
ぐもんけんちゅう【愚問賢注】
南北朝時代の歌論書。1巻。頓阿(とんあ)・二条良基(よしもと)著。正平18=貞治2年(1363)成立。良基の問いに頓阿が答える形式で、歌の本質・風体・本歌取りなどについて説いたもの。
ごぶ‐さかやき【五分月代】
江戸時代、月代が5分ほど伸びた男の髪形。また、そのかつら。歌舞伎では浪人・無宿者・病者などの風体。
しゅっ‐ぷう【出風】
能楽で、芸の力が外部に現れて、観客の目にはっきりわかる風体。世阿弥の用語。
しょう‐ふう【正風】
1 物事の、あるべき正しい姿。 2 「正風体(しょうふうてい)」に同じ。 3 「蕉風(しょうふう)」に同じ。
しょうふう‐てい【正風体】
1 正しい風体。特に歌学で、伝統的な作風による品格の高い歌体。しょうふうたい。 2 近世の俳諧で、正しい俳風・風体。主として蕉風についていう。しょうふうたい。