ゆ‐けむり【湯煙】
温泉・風呂などから煙のように立ち上る湯気。ゆけぶり。
ゆず‐ゆ【柚湯】
1 冬至の日、ユズの実を入れて沸かす風呂。ひび・あかぎれを治し、また、風邪の予防になるという。冬至湯。《季 冬》「—すや創(きず)を加へし胸抱いて/波郷」 2 ユズを砂糖煮にし、その香りのついた...
ゆ‐たん【油単】
1 ひとえの布や紙に油をしみ込ませたもの。湿気や汚れを防ぐため、調度や器物の覆いまたは敷物・風呂敷などに用いた。 2 たんす・長持(ながもち)などを覆う布。ふつう、木綿で作られ、定紋や唐草などを...
ゆっくり
[副](スル) 1 動作が遅いさま。「—(と)腰を上げる」「—(と)話す」 2 時間的にゆとりがあるさま。「今から行けば電車に—間に合う」「一度—お話ししたい」 3 気持ちにゆとりのあるさま。「...
ゆで‐だこ【茹で蛸】
1 ゆでて赤くなったタコ。 2 風呂に入ったり、酒に酔ったりして赤くなったさまのたとえ。「怒って—になる」
ゆ‐どの【湯殿】
1 入浴するための部屋。浴室。風呂場。 2 入浴すること。「御—すべき時もなりぬれば」〈宇津保・蔵開上〉
湯(ゆ)の辞儀(じぎ)は水(みず)になる
風呂に入るときに遠慮して譲り合っていると、湯が冷めてしまう。遠慮も、時と場合とによることのたとえ。
ゆ‐ぶろ【湯風呂】
1 湯を入れた風呂。また、その風呂に入ること。「毎日、—は焼(た)く」〈浮・一代女・四〉 2 蒸し風呂。「据風呂(すゑふろ)よりは—が徳なり」〈浮・新永代蔵〉
ゆ‐や【湯屋】
1 (「斎屋」とも書く)浴場のある建物。特に、社寺などに参籠するとき、斎戒沐浴(さいかいもくよく)あるいは休息するための建物。 2 料金を取って、入浴させる所。銭湯。風呂屋。
ゆや‐じょうるり【湯屋浄瑠璃】
銭湯で浴客が浄瑠璃を語ること。また、その浄瑠璃。声が響いて実際よりうまく聞こえるところから、銭湯ぐらいでしか通用しないへたな芸にもいう。「されども—の三の切りかたりなり」〈滑・浮世風呂・前〉