あん‐も【餡餅】
あんもち。また、普通の餅をいう幼児語。あも。「きのうの夕がたに、—を喰べたばかしです」〈逍遥・当世書生気質〉
あん‐もち【餡餅】
餡を中に包んだ餅。または、餡で表面をくるんだ餅。
いか‐の‐もちい【五十日の餅】
五十日(いか)の祝(いわい)のときに用いる餅。いか。
いが‐もち【毬餅】
しんこ餅で餡(あん)を包み、もち米を外側にまぶして蒸した菓子。もち米を栗のいがに見立てていう。
いくよ‐もち【幾世餅】
江戸両国名物のあん餅。元禄(1688〜1704)のころ、小松屋喜兵衛が吉原の遊女幾世を落籍して妻とし、その名をつけて売り出した。
いさご‐せんべい【沙煎餅】
小麦粉に砂糖・卵・水を加えて練ったものを、鉄板上でけし粒を振りかけて焼き上げ、角形に切った干菓子。
いそ‐あわもち【磯粟餅】
腹足綱イソアワモチ科の軟体動物。海岸にすみ、藻を食べる。体長約5センチの長楕円形で、黄土色の背には多数のいぼがあり粟餅に似る。大きいいぼの先には感光器官がある。本州中部以南に分布。
いそべ‐せんべい【磯部煎餅】
群馬県磯部温泉で作られている焼き菓子。小麦粉・砂糖を鉱泉水で練り、焼き上げる。ゴーフルに似る。
いただき‐もち【戴き餅】
円く平たくした糝粉(しんこ)の餅をくぼめ、小豆餡(あずきあん)をのせたもの。4月8日の灌仏会(かんぶつえ)に供えた。
いただき‐もちい【戴き餅】
平安時代、幼児の幸福を願って行う公家の儀式。また、そのとき用いる餅。年初の吉日などに、子供の頭に餅を三度触れさせて、前途を祝った。「正月一日、坎日(かんにち)なりければ若宮の御—のこと停(と)ま...