えきふにっき【駅夫日記】
白柳秀湖の中編小説。明治40年(1907)「新小説」誌に発表。東京の目黒駅に勤める青年を主人公とした作品で、大正労働文学の先駆的作品として文学史的にも重要。
えき‐べん【駅弁】
鉄道の駅や車内で旅客に売っている弁当。明治18年(1885)栃木県の宇都宮駅で売った握り飯が最初。
えきべん‐だいがく【駅弁大学】
戦後の教育改革により次々にできた新制大学のこと。昭和24年(1949)、新制大学が駅弁を売る駅のある所に必ずといってよいほどできたことを皮肉って、大宅壮一がいった語。
えき‐まえ【駅前】
駅の出入り口の前あたり。また、駅から非常に近い地域。
えきむ‐くちょう【駅務区長】
東京地下鉄(東京メトロ)などでの駅長の呼称。
えき‐れい【駅鈴】
律令制で、官命によって旅行する者に中央官庁と地方国衙(こくが)から下付した鈴。駅馬の供与を受ける資格を証明し、これを鳴らしながら旅行した。えきろのすず。うまやのすず。
えき‐ろ【駅路】
1 宿駅から宿駅へ通じる道。うまやじ。 2 歌舞伎で、宿場・街道の場面で用いる囃子(はやし)。
えきろ‐の‐すず【駅路の鈴】
「駅鈴(えきれい)」に同じ。
はいま【駅/駅馬】
「はゆま」の音変化。「筑紫の国より—に乗りて来(まうき)て言(まう)さく」〈皇極紀〉
はゆま【駅馬/駅】
《「はやうま(早馬)」の音変化》古代、官吏などの公用の旅行のために、諸道の各駅に備えた馬。はいま。「さぶる児(こ)が斎(いつ)きし殿に鈴掛けぬ—下れり里もとどろに」〈万・四一一〇〉