かけ‐だし【駆(け)出し/駈け出し】
《山伏が修行を終えて山を下りることの意の「駆け出(で)」から。修行を終えたばかりの意》その物事を始めたばかりで未熟なこと。また、その人。新米(しんまい)。「—の記者」
かけだし‐もの【駆(け)出し者】
1 未熟な者。初心者。 2 田舎から都会へ出てきた者。〈和英語林集成〉
かけ‐だ・す【駆(け)出す/駈け出す】
[動サ五(四)] 1 駆けはじめる。また、駆ける。「馬が急に—・す」 2 外へ駆けて出る。「悲鳴を聞いて通りへ—・す」 3 ある所から逃げて出る。出奔する。「自分の家を—・すのかい」〈紅葉・多情多恨〉
かけ‐で【駆け出/駈け出】
山伏が霊山での修行を終えて里へ出てくること。この時、体内に活力・霊力が充実しているという。かけいで。「三つの峰入り—なる、行者ぞ尊(たっと)かりける」〈虎清狂・蟹山伏〉