とりうち‐ぼうし【鳥打(ち)帽子】
《狩猟などに用いたところから》前びさしのついた丸く平たい帽子。ハンチング。鳥打ち帽。
とり‐うら【鳥占】
卜占(ぼくせん)の一。鳥の鳴き声、止まった枝の方向、飛ぶ方角などで吉凶を占った。また、正月に小鳥の腹を裂いて、穀物が胃の中にあるかどうかで年占(としうら)をしたともいう。
とりおい【鳥追】
地歌・箏曲(そうきょく)。南枝作詞、松浦検校作曲。謡曲「鳥追舟」の詞章を取り入れた手事物(てごともの)。 謡曲「鳥追舟」の宝生流における名称。
とり‐おい【鳥追い】
1 農作物の害鳥を追い払うこと。また、その仕掛け。鳥おどし。 2 農村の小正月の行事の一。関東・東北地方などで行われる。多くは、子供たちが鳥追い歌をうたって、鳥追い棒と称する杓子(しゃくし)や棒...
とりおい‐うた【鳥追い歌】
鳥追いの行事のときに子供たちがうたった歌。のち正月の門付け芸人の女太夫の歌となった。
とりおい‐ぶね【鳥追い舟】
水田に害を与える鳥を追い払うための舟。笛・太鼓などではやしたてて追い払う。
とりおいぶね【鳥追舟】
謡曲。四番目物。十余年主人の留守を預かる左近尉が、主人の妻子に鳥追いをさせたので、帰った主人は怒るが、妻がとりなす。
とり‐おどし【鳥威し】
農作物を荒らす鳥をおどして追い払うためのしかけ。案山子(かかし)・鳴子(なるこ)などの類。《季 秋》「渡る雲のみとなりたる—/達治」
とり‐かい【鳥飼い】
鳥を飼って養うこと。また、その人。
とりかい‐べ【鳥飼部】
大化前代、鳥を朝廷に献上したり飼育したりした品部(しなべ)。ととりべ。