なり‐もの【鳴(り)物】
1 楽器。また、音曲。 2 歌舞伎下座音楽で、三味線と唄以外の鉦(かね)・太鼓・鼓・笛などの楽器による囃子(はやし)または擬音。また、それらの楽器。
なりもの‐いり【鳴(り)物入り】
1 鳴り物を入れて、にぎやかにはやしたてること。「—の応援」 2 おおげさに宣伝すること。「—で入団した選手」
なりもの‐し【鳴(り)物師】
長唄や歌舞伎下座音楽で、鳴り物を扱う囃子方(はやしかた)。出囃子の場合、雛段(ひなだん)の下段に並ぶので下方(したかた)ともいう。
なりもの‐ちょうじ【鳴(り)物停止】
歌舞・音曲など一切の楽器の演奏を禁示すること。国葬のときなどに行われた。
なり‐や【鳴(り)矢】
鏑矢(かぶらや)のこと。
なり‐わた・る【鳴(り)渡る】
[動ラ五(四)] 1 音があたり一面に響きわたる。「号砲が—・る」 2 名が広く世に知れわたる。評判になる。「名声が—・る」
鳴(な)りを静(しず)・める
物音を立てるのをやめる。物音を立てないようにする。「—・めて演奏に聞き入る」
鳴(な)りを潜(ひそ)・める
1 物音を立てないで静かにする。「緊張のあまり—・める」 2 活動をとめてじっとしている。「犯人が—・める」
な・る【鳴る】
[動ラ五(四)] 1 音が出る。音を発する。「鐘が—・る」「雷が—・る」 2 名声などが、広く世間に知れわたる。「策士をもって—・る人物」
なる‐いた【鳴板】
⇒見参(げんざん)の板