きく【麹】
[音]キク(漢) [訓]こうじ 1 こうじ。「麹塵(きくじん)」 2 酒。「麹君・麹車」
きく‐きん【麹菌】
⇒麹黴(こうじかび)
きく‐し【麹氏】
古代中国の王家の名。500年ごろから640年にかけて、トルファン地方にあった漢人の植民国家高昌(こうしょう)を支配した。
きく‐じん【麹塵】
1 色の名。灰色がかった黄緑色。染め色では紫根(しこん)と刈安(かりやす)で染める。織り色では縦糸を青、横糸を黄で織る。天皇の袍(ほう)の色で禁色(きんじき)とされた。きじん。きちん。 2 「麹...
きくじん‐の‐ほう【麹塵の袍】
天皇が賭弓(のりゆみ)、臨時祭、5月の競(くら)べ馬などの略儀に着用する袍。麹塵色で、文様は黄櫨染(こうろぜん)と同様に桐・竹・鳳凰(ほうおう)を表す。近世では尾長色唐草も使われた。青色の袍。
き‐じん【麹塵】
《「きくじん」の音変化》黄色がかった緑色。「—の直垂(ひたたれ)に」〈平家・一〉
こうじ【麹/糀】
《「醸立(かむたち)」の略「かむち」の音変化》米・麦・大豆などを蒸し、室の中にねかせてコウジカビを繁殖させたもの。酒・醤油・みりんなどの醸造に用いる。 [補説]「糀」は国字。
こうじ‐かび【麹黴】
マユハキタケ科の一群の子嚢(しのう)菌。餅(もち)やパンに生え、菌糸は枝分かれし、その先に放射状に胞子をつける。多くの酵素を含み、でんぷん・たんぱく質などを分解するので、酒・醤油の醸造などに利用...
こうじ‐きん【麹菌】
⇒麹黴(こうじかび)
こうじ‐づけ【麹漬(け)】
魚や野菜を塩漬けの後、米麹に漬けたもの。