いとより‐だい【糸縒鯛】
スズキ目イトヨリダイ科の海水魚。全長約35センチ。体は細長く、やや側扁し、紅色の地に6本の黄色縦帯が走る。尾びれの上部の軟条が糸状に伸びている。本州中部以南の近海に多い。冬に美味。いとくりうお。...
いと‐らん【糸蘭】
キジカクシ科の常緑多年草。厚い葉が多数放射状に生え、葉の縁から細い繊維が糸のように垂れ下がる。夏、高さ約1.5メートルの花茎が出て、白色や淡黄色の花が多数下向きに咲く。北アメリカ南部の原産で、観賞用。
いぬ‐がや【犬榧】
イチイ科の常緑小高木または低木。暖地に自生。樹皮は黒褐色で浅い裂け目が縦に走る。葉は線形で、羽状につく。雌雄異株。3、4月ごろ、黄色の雄花、緑色の雌花がつく。果実は丸く、外種皮は肉質。
いぬ‐がらし【犬芥子】
アブラナ科の多年草。道端やあぜに生え、高さ30〜40センチ。多くの枝に分かれ、葉は長楕円形で縁にぎざぎざがある。春から夏、黄色い小花を総状につけ、線形の実がなる。あぜだいこん。のがらし。
いぬ‐なずな【犬薺】
アブラナ科の越年草。草地や畑地に生え、高さ10〜20センチ。根ぎわの葉はややへら状で厚い。春、黄色い小花が多数集まって咲く。実は平たい長楕円形のさやとなる。
イノンド
《(スペイン)eneldoから》セリ科の多年草。葉は羽状に切れ込む。夏、黄色い小花を多数つける。果実は楕円形で平たく、翼があり、ピクルスなどの香辛料や薬用にする。南ヨーロッパやイランの原産で、江...
いら‐が【刺蛾】
イラガ科のガ。体はふっくらし、黄色で、翅(はね)の開張33ミリくらい。前翅の先半分が褐色、付け根のほうは白褐色。幼虫は「いらむし」とよばれ、毒針をもち、人が触れると痛い。カキ・カエデ・ヤナギなど...
いらぼ【伊羅保】
李朝時代に作られた高麗茶碗の一。鉄分の強い素地のため、表面がざらざらし、土灰釉(どばいゆう)で青色や黄色に微妙に変化しているもの。
いわとび‐ペンギン【岩飛びペンギン】
ペンギン科の鳥。全長約60センチ。目の上に黄色の飾り羽をもつ。フォークランド諸島など南半球の冷海で繁殖。急峻(きゅうしゅん)な岩場を飛びはねて移動する。
いわぬ‐いろ【言はぬ色】
《クチナシを「口無し」にかけて》くちなし色。濃い黄色。「九重にあらで八重咲く山吹の—をば知る人もなし」〈新古今・雑上〉