こう‐おく【黄屋】
《裏に黄色の絹を張ったところから》昔、中国で天子の乗る車をおおう、きぬがさ。転じて、天子・帝王を敬っていう語。
こう‐か【黄禍】
1 《yellow peril》黄色人種が勢力を強くし、白色人種に与えるという災禍。アジア人排斥・抑圧の理論としてしばしば持ち出されたが、日清戦争後ドイツ皇帝ウィルヘルム2世が、三国干渉を正当化...
こう‐かい【黄海】
中国と朝鮮半島との間の海。北は遼東半島から南は済州島と揚子江河口とを結ぶ線までをいい、水深は浅く、黄河の流入によって海水が黄濁している。ホワンハイ。
こうかい‐の‐かいせん【黄海の海戦】
日清戦争中の明治27年(1894)9月、日本連合艦隊が黄海で、清国北洋艦隊を破った戦い。
日露戦争中の明治37年(1904)8月、日本連合艦隊が黄海で、旅順港を脱出しようとしたロシア艦隊を破...
こうかく‐ろう【黄鶴楼】
中国湖北省武昌県の西、漢陽門内の黄鶴山上に揚子江に臨んで建っていた高楼。李白の詩などで有名。
こう‐かん【黄巻】
《昔、中国で、紙に虫がつくのを防ぐため、黄蘗(おうばく)の葉で紙を黄色に染めたところから》書物のこと。
こう‐が【黄河】
《水が黄土を含んで黄濁しているのでいう》中国第2の大河。青海省中部のヤッラダッゼ山辺りに源を発し、甘粛省・内モンゴル自治区を経て陝西(せんせい)・山西省境を南下、東に転じて、山東省北部で渤海(ぼ...
こうが‐ぶんめい【黄河文明】
黄河の中・下流域を中心に発達した古代農耕文明。新石器時代晩期の彩陶をもつ仰韶(ぎょうしょう)(ヤンシャオ)文化、前2500年以降栄えた黒陶を特徴とする竜山(ロンシャン)文化を経て、夏(か)・殷(...
こうがん‐とう【黄岩島】
⇒スカボロー礁
こう‐きょう【黄教】
チベット仏教の新派。15世紀初め、ツォンカパが宗風の改革をめざして創始したゲルク(徳行)派のこと。旧教派(紅教)の紅帽に対して、黄帽を着用したことによる呼称。新教黄帽派。黄帽派。→ダライ=ラマ