きつね‐ふく【狐福】
《「きつねぶく」とも》思いがけないしあわせ。僥倖(ぎょうこう)。「大黒殿の袋を拾ふか、—ならん」〈浮・二十不孝・三〉
き‐づた【木蔦】
ウコギ科の蔓性(つるせい)の常緑樹。山野に自生。茎から気根を出し、岩や木にからんで伸びる。葉は光沢があり、卵形。晩秋、黄緑色の小花をつけ、実は翌春に黒く熟す。ふゆづた。《季 冬》 [補説]書名別...
き‐どうこう【輝銅鉱】
銅と硫黄からなる鉱物。斜方晶系。黒灰色で軟らかく、塊状か土状のものが多い。銅の原料鉱石として重要。硫銅鉱。カルコサイト。
きど‐おんど【輝度温度】
高温の固体の表面から放射されるある波長の光の輝度と等しい輝度の黒体の温度。真の固体温度より低い値となる。
き‐どくが【黄毒蛾】
ドクガ科の昆虫。翅(はね)は全体に黄色で茶色の斑紋(はんもん)があり、開張は3センチくらい。幼虫は黒褐色で背に橙色の線がある。幼虫・成虫とも毒毛をもち、人が触れると皮膚炎を起こす。
きどく‐ずきん【奇特頭巾】
目の部分だけを開けた、主として婦人用の頭巾。貞享・元禄(1684〜1704)のころ流行したもので、黒または紫の絹を用い、裏には紅絹(もみ)をつけた。気儘(きまま)頭巾。奇特帽子。
き‐ナンバー【黄ナンバー】
黄地に黒色の文字で示されたナンバープレート。また、それをつけることから、自家用軽自動車のこと。
きぬ‐ばり【絹張り】
1 絹布を張って作ること。また、そうしたもの。「—の日傘」 2 絹布を洗い張りすること。また、そのための伸子(しんし)や板。 3 ハゼ科の海水魚。全長11センチくらいで、黄赤色の地に黒褐色の横帯...
きのえね‐まち【甲子待ち】
甲子の日の夜、子(ね)の刻まで起きていて語り合い、大豆・黒豆・二股(ふたまた)大根を供え、大黒天を祭る行事。きのえねまつり。
きのまろ‐どの【木の丸殿】
丸太で造った粗末な殿舎。特に、福岡県朝倉市にあった斉明天皇の行宮(あんぐう)のこと。黒木の御所。きのまるどの。[歌枕]「朝倉や—にわれ居(を)れば名のりをしつつ行くは誰(た)が子ぞ」〈新古今・雑中〉