うし‐の‐はなぎ【牛の鼻木】
1 牛の鼻の両穴に突き通してはめる輪形の木。鼻木。 2 植物ウシコロシの別名。鼻木の材とした。
牛(うし)は願(ねが)いから鼻(はな)を通(とお)す
自分から望んで苦しみや災いを受けることのたとえ。牛と芥子(からし)は願いから鼻を通す。
うしろ‐ごと【後ろ言】
1 過ぎたことの愚痴を言うこと。繰り言。「殿は—をばし給ふらん」〈平治・下〉 2 陰で人の悪口を言うこと。また、その悪口。陰口(かげぐち)。「鼻ひるは—をすると云ふぞ」〈毛詩抄・二〉
うそ‐や・ぐ
[動ガ四]《「うぞやく」とも》鼻がくすぐったくなる。おかしくて笑いたくなる。「鼻が—・いでをかしきぞ」〈沙石集・四〉
う・つ【打つ】
[動タ五(四)] 1 物を他の物に向けて強く当てる。 ㋐たたく。ぶつ。「平手で—・つ」「滝に—・たれる」 ㋑勢いよくぶつける。「後頭部を強く—・つ」 ㋒たたいて鳴らす。打ち合わせて、音を立てる...
うま‐の‐はなむけ【餞】
《昔、旅に出る人の道中の無事を祈って、乗る馬の鼻をその行く先へ向けてやったところから》旅立つ人の安全を祈り、前途を祝して、酒食をもてなしたり、品物を贈ったりすること。また、その品物。餞別(せんべ...
う‐ろ【有漏】
《(梵)sāsravaの訳。流れ出るものを有する意》仏語。漏すなわち煩悩(ぼんのう)のある状態。⇔無漏(むろ)。「万(よろづ)を—と知りぬれば阿鼻(あび)の炎も心から」〈梁塵秘抄・二〉
うわ‐ひげ【上髭】
唇の上のひげ。鼻の下のひげ。口ひげ。
えい‐たく【郢斲】
《「荘子」徐無鬼の、郢の人が鼻の先に土を薄く塗り、匠石という大工に斧(おの)で削り取らせたところ、鼻を少しも傷つけなかったという故事から》詩文の添削を人に請うときに用いる語。郢斧(えいふ)。「—...
え‐て【得て】
[副] 1 「得てして」に同じ。「そう云う恩知らずは、—哲学者にあるもんだ」〈漱石・虞美人草〉 2 得意として。「—相撲を取りまする」〈虎明狂・鼻取相撲〉