いちご‐の‐おとこ【一期の男】
一生連れ添う男。夫のこと。「—に毒を飼ひて、そなたに思ひ替へしに」〈浮・一代男・四〉
いちご‐の‐かんじょう【一期の灌頂】
人の死ぬ時、成仏のしるしとして行う灌頂。
いちご‐の‐はじめ【一期の始め】
生まれてはじめて。
いちご‐の‐わかれ【一期の別れ】
一生の別れ。死別すること。
いちごひとふり【一期一振】
鎌倉時代の刀工、粟田口吉光の作による日本刀(太刀)。享保名物帳所載。短刀の名手として知られた吉光の銘がある希少な太刀として知られる。豊臣秀吉や徳川家康などが所有し、現在は皇室御物として宮内庁が管理。
いちご‐ぶん【一期分】
中世、一期(一生涯)に限って領有を認められた所領のこと。所領の分散を防ぐため、庶子や女子への譲渡は一期分とし、死後は惣領など所定の人に返還させた。
いちご‐ぶん【一語文】
一つの単語からなりたつ文。「火事!」「見事!」や、幼児の言う「うまうま」など。
いちご‐やまい【一期病】
一生治らない病気。死病。「瘡(かさ)をうつりて、—になるもあり」〈仮・東海道名所記・四〉
いち‐ごん【一言】
一つの言葉。ひとこと。また、短い言葉。いちげん。「—のもとに否定する」「—付け加える」
いちごん‐いっく【一言一句】
1 一つ一つの言葉。「女の語る—が、遠い国のしらべのように」〈谷崎・秘密〉 2 わずかの言葉。一言半句。「—も聞き漏らさない」