さん‐えん【三遠】
山水画における三つの遠近法、ないし空間の構成原理。下から上方峰を見あげる高遠、渓谷の奥を水平に望む深遠、近山から遠山を眺望する平遠。北宋の郭熙(かくき)の説。
さんえんき‐さん【三塩基酸】
1分子中に、電離しうる水素原子を3個含む酸。燐酸(りんさん)など。
さん‐えん‐なんしん【三遠南信】
愛知県東部(東三河)・静岡県西部(遠州)・長野県南部(南信州)の、3つの県境にまたがる地域の称。
さん‐おう【三王】
《連声(れんじょう)で「さんのう」とも》中国古代の三人の聖王。夏(か)の禹(う)王、殷(いん)の湯王、周の文王(または武王)。
さん‐おん【三音】
茶の湯で、湯釜の蓋をずらして開ける音、茶筅(ちゃせん)の穂を茶碗の湯にとおす音、茶碗に茶を入れたあと茶碗の縁で茶杓を軽くはたく音の三つとも、湯釜の湯の煮え立つ音、湯を茶碗に汲み入れる音、柄杓の中...
さんおん‐とう【三温糖】
《「三温」は三度煮詰める意か》白砂糖を作った後に残る糖蜜から作った砂糖。黄褐色でやや湿り気がある。純度は低いが味は濃く、煮物などに向く。
さん‐か【三夏】
陰暦で、4・5・6の夏の3か月。初夏・仲夏・晩夏。《季 夏》
さん‐か【三過】
仏語。三業(さんごう)によって起こる、身(行為)・口(言語)・意(心)の三つの過ち。
さん‐かい【三槐】
《中国の周代、外庭に3本の槐(えんじゅ)を植え、三公の座席をそれに向けて設けた故事から》三公の異称。
さんかい‐き【三回忌】
人の死後満2年、数えて3年目の忌日。また、その日に行う法事。一回忌の翌年をいう。三周忌。三年忌。