かす【滓/糟/粕】
[名] 1 液体をこしたあとに残ったり、液体を入れた容器の底に沈殿したりしたもの。おり。 2 よい所、必要な部分を取り去ったあとの残り。「食べ—」 3 役に立たないつまらないもの。最も下等なも...
か・す【仮す】
[動サ五(四)]《「貸す」と同語源》 1 仮に与える。「海鳴りに耳を—・しつつ」〈佐藤春夫・晶子曼陀羅〉 2 許す。仮借(かしゃく)する。「不法の者があれば…寸毫も—・さず」〈福沢・福翁自伝〉 ...
か・す【貸す】
[動サ五(四)] 1 自分の金や物などを、ある期間だけ他人に使わせる。「友人にお金を—・す」「本を一日—・す」「タバコの火を—・す」⇔借りる。 2 使用料をとって、ある期間他人に利用させる。「ア...
か・す【化す】
[動サ五]「か(化)する」(サ変)の五段化。「貴重な文化財が火災で灰と—・す」 [可能]かせる [動サ変]「か(化)する」の文語形。
か・す【科す】
[動サ五]「か(科)する」(サ変)の五段化。「罰金は—・さない」 [可能]かせる [動サ変]「か(科)する」の文語形。
か・す【課す】
[動サ五]「か(課)する」(サ変)の五段化。「春休みには宿題は—・さない」 [可能]かせる [動サ変]「か(課)する」の文語形。
か・す【浸す/淅す】
[動サ四] 1 水にひたす。つける。「秋刈りし室のおしねを思ひ出でて春ぞたなゐに種も—・しける」〈堀河百首〉 2 米を洗う。米をとぐ。〈新撰字鏡〉
か・す【痂す/悴す】
[動サ下二]「かせる」の文語形。
か・す【和す】
[動サ変] 1 混じり合う。混じり合わせる。調和させる。「失敬の挨拶は、ゴツサイの掛声に—・し」〈逍遥・当世書生気質〉 2 気持ちがなごむ。また、なごませる。やわらげる。「酔(ゑ)ひに—・してこ...
か・す
[接尾]《動詞五(四)段型活用》動詞の未然形に付いて動詞をつくり、そのようにさせるという意を表す。「散ら—・す」「冷や—・す」「なほ思ひの罪逃(の)がら—・し給へ」〈宇津保・蔵開上〉 「然らばこ...