[名]
  1. 液体をこしたあとに残ったり、液体を入れた容器の底に沈殿したりしたもの。おり。

  1. よい所、必要な部分を取り去ったあとの残り。「食べ―」

  1. 役に立たないつまらないもの。最も下等なもの。くず。「人間の―」

  1. (糟・粕)酒のもろみを醸 (かも) し、酒汁をこしたあとに残るもの。酒かす。

[接頭]
  1. 名詞に付いて、取るに足りない、粗末な、の意を表す。「―烏帽子」

  1. 人を表す語に付いて、ののしる気持ちを表す。「―侍」「―野郎」

[動サ五]か(化)する」(サ変)の五段化。「貴重な文化財が火災で灰と―・す」
[可能]かせる
[動サ変]か(化)する」の文語形。
[動サ五(四)]《「貸す」と同語源》
  1. 仮に与える。

    1. 「海鳴りに耳を―・しつつ」〈佐藤春夫晶子曼陀羅

  1. 許す。仮借 (かしゃく) する。

    1. 「不法の者があれば…寸毫も―・さず」〈福沢福翁自伝

[可能]かせる

[動サ変]

  1. 混じり合う。混じり合わせる。調和させる。

    1. 「失敬の挨拶は、ゴツサイの掛声に―・し」〈逍遥当世書生気質

  1. 気持ちがなごむ。また、なごませる。やわらげる。

    1. 「酔 (ゑ) ひに―・してこの事を語り出されたるに」〈太平記・三二〉

[動サ五]か(科)する」(サ変)の五段化。「罰金は―・さない」
[可能]かせる
[動サ変]か(科)する」の文語形。

[動サ四]

  1. 水にひたす。つける。

    1. 「秋刈りし室のおしねを思ひ出でて春ぞたなゐに種も―・しける」〈堀河百首

  1. 米を洗う。米をとぐ。〈新撰字鏡

[動サ下二]かせる」の文語形。

[動サ五(四)]

  1. 自分の金や物などを、ある期間だけ他人に使わせる。「友人にお金を―・す」「本を一日―・す」「タバコの火を―・す」⇔借りる

  1. 使用料をとって、ある期間他人に利用させる。「アパートを―・す」「土地を―・している」⇔借りる

  1. 能力・労力などを他人に提供する。「手を―・す」「肩を―・す」「耳を―・そうともしない」「お力を―・して下さい」⇔借りる

[可能]かせる
[動サ五]か(課)する」(サ変)の五段化。「春休みには宿題は―・さない」
[可能]かせる
[動サ変]か(課)する」の文語形。
[接尾]《動詞五(四)段型活用》動詞の未然形に付いて動詞をつくり、そのようにさせるという意を表す。「散ら―・す」「冷や―・す」
  • 「なほ思ひの罪逃 (の) がら―・し給へ」〈宇津保・蔵開上〉
「然らばこれ構へて見顕は―・さばや」〈今昔・二七・三五〉

出典:青空文庫