かっき‐と
[副] 1 矢を放つときの音を表す語。「きりきりきりと引きしぼり、しばし固めて—放し」〈浄・百合若大臣〉 2 確かなさま。かっきり。「—身共はさやうに存ずるほどに」〈虎明狂・筑紫の奥〉
ほ‐がみ【小腹】
したはら。「—さしつつ、こときりきりと病む」〈伽・福富長者〉
かこち‐なき【託ち泣き】
恨み嘆いて泣くこと。「歯切りきりきり口惜し涙、内に小春が—」〈浄・天の網島〉
つこうど
[形動ナリ]無愛想でつっけんどんなさま。「きりきり乗らっしゃれ、馬遣(や)ろいとぞ—なる」〈浄・丹波与作〉
かみきり‐むし【天牛/髪切虫】
甲虫目カミキリムシ科の昆虫の総称。体は細く、長い触角をもち、大あごが頑丈で鋭い。幼虫は鉄砲虫とよばれ、樹木の材部に食い入る。種類が多く、日本でも約700種が知られる。シロスジカミキリ・キクスイカ...
のら‐まつ【のら松】
のらくらと遊び暮らす者を人名めかしていう語。「是—、…なぜにきりきり働きやらぬ」〈浄・嫗山姥〉
ひょう‐ど
[副] 1 《「ひょうと」とも》勢いよく矢を射放つ音を表す語。ぴゅっと。「キリキリと引絞って—放てば」〈逍遥・美術論〉 2 突然に。ひょいと。ひょっと。「ここにある人、—寄り来て言ふ」〈かげろふ・中〉
はれ‐やれ
[感] 1 ためいきをついたり、ほっとしたりしたときに発する語。あれまあ。やれやれ。「—、姫御前と申す者はお気が細い」〈浄・大経師〉 2 相手に呼びかけるときに発する語。さあさあ。「—、—、—、...
は‐ぎしり【歯軋り】
[名](スル) 1 眠りながら、歯と歯をすり合わせて、きりきり音を立てること。また、その音。歯がみ。切歯。 2 怒りや悔しさから歯をかみしめて音を立てること。また、非常に残念がること。歯がみ。切...
おりめ‐だか【折(り)目高】
[名・形動] 1 衣服の折り目が、くっきりと高く現れていること。また、そのさま。「同一色(おなじいろ)の無地の袴、—に穿(は)いたのが」〈鏡花・草迷宮〉 2 立ち居振る舞いのきちんとしていること...