いり‐つ・く【煎り付く/炒り付く】
[動カ五(四)]煮つめられて水気がなくなる。焦げつくようになる。また、音声や情景などが耳や目にこびりつくことにたとえる。「代助の頭には今見た光景ばかりが—・く様に踊っていた」〈漱石・それから〉...
ろう‐るい【蝋涙】
ともした蝋燭(ろうそく)から溶けて流れた蝋を涙にたとえていう語。「きたならしく—のこびりついた燭台と」〈谷崎・細雪〉 [補説]書名別項。→蝋涙
かき‐おと・す【掻き落(と)す】
[動サ五(四)] 1 ひっかくようにして落とす。「こびりついた泥を—・す」 2 いきおいよく切って落とす。「首ヲバ唱(となふ)泣ク泣ク—・イテ直垂(ひたたれ)ノ袖ニ包ミ」〈天草本平家・二〉
こび‐つ・く【こび付く】
[動カ五(四)]しっかりとくっつく。こびりつく。「飯粒が—・いた鍋」
くさり‐つ・く【腐り付く】
[動カ五(四)] 1 腐ったようになってこびりつく。「胸の裡(うち)に—・いている鬱懐の一端が解け始めて」〈菊池寛・忠直卿行状記〉 2 「腐れ合う」に同じ。「たとへお二人—・いたる御中なりとも」...
ささら【簓】
《さらさらと音がするところから》 1 日本の民俗楽器の一種。長さ約30センチの竹の棒の約3分の2を細かく割った簓竹と、簓子(ささらこ)2をすり合わせて音を出す。摺り簓。 2 「編木(びんざさら)...
スラッジ【sludge】
1 下水処理や工場廃水処理などの過程で生じる、腐敗しやすい有機物を含み臭気の強い沈殿物。汚泥。 2 自動車のエンジンなどの内燃機関で、燃焼室内にこびりつく粘性の高い汚れ。燃料に由来する炭素や金属...
シルバー‐ストーン
《(和)silver+stone》アルミニウムの地金の上に、特殊弗素(ふっそ)樹脂を焼き付け加工した調理器具。こびりつきが少ないのが特徴。
いり‐つ・ける【煎り付ける/炒り付ける】
[動カ下一][文]いりつ・く[カ下二]水気のなくなるまで煮つめる。また、音声や情景などを耳や目にこびりつかせることにたとえる。「卵を—・ける」「—・ける様な油蝉の声が」〈長塚・土〉