さげ【下げ】
1 下げること。位置などを低くすること。⇔上げ。 2 相場が安くなること。下落。「六〇円の—」⇔上げ。 3 落語のおち。 4 日本音楽で、低い音に進む節。謡曲の2音以上が連続して下がる部分など。...
さげ‐あし【下げ足】
相場が下降していくこと。⇔上げ足。
さげ‐あま【下げ尼/垂げ尼】
尼削(そ)ぎにした髪形。また、その人。「黒髪の色は変はらぬ—のまことの筋に身はなびきつつ」〈新撰六帖・二〉
さげ‐うた【下げ歌】
謡曲で、中・下音の低い音域の拍子に乗る謡(うたい)の部分。→挙げ歌2
さげ‐お【下げ緒】
刀の鞘(さや)の栗形(くりかた)に通し、刀を上帯に結び付けるために用いるひも。下げ。
さげ‐おだれ【下げ尾垂れ】
屋根のひさし。おだれ。「我等が鼻が高いによって、こなたの—へかまひまして」〈浮・織留・四〉
さげ‐おび【下げ帯/提げ帯】
1 室町時代、宮中の女官などが用いた帯。幅は約20センチで、前に結んで垂らした。 2 江戸時代、御殿女中などが夏に締めた帯。両端に厚紙を入れ、背後で結んだ余りを左右に張って垂らしたもの。
さげ‐かじ【下げ舵】
航空機や潜水艦を下方に向けるときの、舵のとり方。⇔上げ舵。
さげ‐がみ【下げ紙】
役所などで、上役が意見や理由などを書いて文書に貼りつける紙。付箋(ふせん)。付け紙。下げ札。
さげ‐がみ【下げ髪】
1 髪をそのまま、あるいは髻(もとどり)で束ねて後方に垂れ下げた女性の髪形。近世、貴婦人・女官などが祝い日などに行った。垂髪(すいはつ)。すべらかし。 2 歌舞伎の女形のかつらで、毛を後ろに垂れ...