いみ‐ことば【忌み詞/忌(み)言葉】
1 宗教的な理由から、また縁起をかついで、使うのを避ける言葉。古くは斎宮で「仏」「経」などを、民間で婚礼のときに「去る」「帰る」、正月の三が日に「坊主(ぼうず)」「箒(ほうき)」などを忌んだ。 ...
えん‐すい【淵酔】
《古くは「えんずい」とも》平安時代以降、宮中の清涼殿殿上(てんじょう)の間(ま)に殿上人を召して催した酒宴。参会者は朗詠・今様などを歌い、歌舞を楽しんだ。正月三が日中の吉日、または新嘗祭(にいな...
お‐さがり【御下(が)り】
1 「下がり4」に同じ。「兄さんの—でがまんする」 2 神仏の供物を下げたもの。 3 客に出した飲食物の残り。 4 都会から地方へ行くことを京都でいう。 5 (「御降り」とも書く)正月三が日に降...
かざし‐ことば【翳し詞】
忌み詞の一。俳諧などで、正月三が日の間に、物の名を忌み、呼びかえて使う言葉。「雨」を「おさがり」、「寝る」を「いねつむ」、「おきる」を「いねあぐ」という類。
がん‐ざん【元三】
1 《「がんさん」とも。年・月・日の三つのはじめ(元)の意》正月1日。元日。《季 新年》 2 元日から3日までのこと。三が日。「元日、—の間、参入する人もなし」〈平家・四〉
きそ‐はじめ【着衣始め】
江戸時代、正月三が日のうちの吉日に、新しい衣服を初めて着ること。また、その儀式。《季 新年》
さん‐ぱく【三白】
1 正月の三が日に降る雪。 2 馬の4本の脚のうち、3本の脚の下部が白いこと。また、その馬。 3 米・紙・塩・砂糖・蝋(ろう)など白いもののうちの三つ。 4 「三白眼」の略。
たわら‐むかえ【俵迎え】
奈良周辺で、正月三が日に吉野の人が大黒天など福の神の像を印刷した札を売り歩くのを買って祝った風習。
にわ‐かまど【庭竈】
1 土間につくりつけたかまど。 2 江戸時代、奈良地方で、正月の三が日、入り口の土間にかまどをつくり、その周辺に一家の者が集まって飲食した風習。
はれ‐の‐ごぜん【晴れの御膳】
正月三が日、天皇に奉る食事。威儀の御膳(おもの)。