出典:gooニュース
中距離ミサイル「配備必要」=プーチン氏、米をけん制
ロシアのプーチン大統領は28日、米国への対抗措置として、かつて米ロの中距離核戦力(INF)全廃条約で禁止されていた地上発射型ミサイル(射程500~5500キロ)を配備する必要性に言及した。安全保障会議のオンライン会合で語った。
プーチン氏、核中距離ミサイル配備に言及…INF失効後の自制方針を転換
AP通信によると、米軍は今年4月、フィリピンでの演習で、地上発射型中距離ミサイルの発射装置を展開した。南西諸島や台湾などを射程に収めるミサイルの保有を急速に進めている中国へのけん制が狙いだとみられる。 ◆中距離核戦力(INF)全廃条約=冷戦期の1987年に米国と旧ソ連が調印し、翌88年に発効した軍縮条約。
プーチン氏、中距離ミサイルの配備示唆 米との軍拡競争、再燃の恐れ
米国はトランプ政権当時の2019年2月、ロシアとの間で結んでいた、射程500~5500キロの地上発射型ミサイルの開発などを禁じる中距離核戦力(INF)全廃条約について、ロシア側の違反を理由に離脱を表明。ロシアも同様の措置を取った。条約は同8月に失効した。ロシア側は米国の主張を否定した上で、米国がミサイルの配備を再開した場合、同様の措置をとると警告していた。
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