あぶら‐じょうもん【油証文】
江戸時代、子供どうしが約束をたがえないしるしに、髪の油を指につけて柱などに押したこと。「今度から中のいいやうに—しな」〈滑・浮世風呂・前〉
いさ‐くさ
1 いざこざ。もめごと。「今度はどうかこうか折り合いがついて、体(たい)した—もないようです」〈三重吉・小鳥の巣〉 2 (副詞的に用いて)ぐずぐず。つべこべ。「そんな人達に会って—口をきくよりも...
一杯(いっぱい)食(く)わ・す
うまく人をだます。「今度ばかりは—・された」
い‐らん【違乱】
1 秩序を乱すこと。また、物事が乱れること。「今度の御即位に—なくめでたき様を」〈平家・四〉 2 他人の考え・行為に反対すること。「家財残らず娘のお亀婿の与兵衛夫婦に譲り申し候。外(ほか)より—...
おぞ・い【悍い】
[形][文]おぞ・し[ク] 1 気が強い。強情だ。おぞましい。「うちの后、いと—・く心賢くおはし給ふ」〈宇津保・国譲中〉 2 恐ろしい。こわい。「おどろおどろしく—・きやうなりとて」〈源・蜻蛉〉...
お‐て【御手】
[名] 1 相手を敬って、その手、また、その筆跡をいう語。「—を拝借」「—をわずらわす」「見事な—の軸」 2 犬などが、片前足を上げ、差し伸べた人の手のひらにのせる芸。また、それを命じる語。 ...
お‐めい【汚名】
悪い評判。不名誉な評判。「—を着せられる」「—をそそぐ」「—返上」 [補説]「汚名挽回(ばんかい)」「汚名を挽回する」は正しくないとされる。「汚名返上」「汚名を返上する」「名誉挽回」「名誉を挽回...
かいけい【会稽】
「会稽山」の略。 1 「会稽の恥」の略。「敵(かたき)を平らげ、—を濯(すす)がん」〈謡・鞍馬天狗〉 2 《会稽の恥をすすぐ意》あだ討ち。仕返し。復讐(ふくしゅう)。「今度にあらずは、いづ...
かお‐だて【顔立て】
1 「顔立ち」に同じ。「—は悪い方でなけれど、痩せて」〈小杉天外・魔風恋風〉 2 体面を保とうとして人と争うこと。「今度から—をすると、遠慮なう剝(む)くぞよ」〈伎・韓人漢文〉
かん‐べん【勘弁/勘辨】
[名](スル) 1 他人の過失や要求などを許してやること。堪忍。「今度だけは—してやる」「保証人になる話は—してもらった」 2 物事のよしあしをよく考えること。「心身の不完全は…其人の罪にあらざ...