つけ‐こ【付(け)子】
鳴き声のよいウグイス・ホオジロなどのそばに同類の鳥をつけ、その音色(ねいろ)を習わせること。また、そのつけておく鳥。音付(ねつけ)。
ふし【五倍子/付子/附子】
ヌルデの若芽や若葉などにアブラムシが寄生してできる虫癭(ちゅうえい)(虫こぶ)。紡錘形で、タンニンを多く含み、インク・染料の製造に用いる。昔はお歯黒に用いられた。ごばいし。《季 秋》「山の日は—...
ふし‐かね【付子鉄漿】
五倍子(ふし)の粉を鉄汁に浸して作った黒色の染料。また、その色。お歯黒などに用いた。
ふしかね‐ぞめ【付子鉄漿染(め)】
付子鉄漿で染めること。また、付子鉄漿で染めたもの。
ふし‐だに【虫癭蜱/付子蜱/五倍子蜱】
フシダニ科のダニの総称。体は蛆虫(うじむし)形で、淡黄色から橙(だいだい)色をし、足が二対しかない。種々の植物に寄生し、葉を枯らしたり虫瘤(むしこぶ)を作ったりする。
ふし‐むし【五倍子虫】
1 五倍子を作るアブラムシの総称。ヌルデノミミフシなど。 2 広く、虫癭(ちゅうえい)(虫こぶ)を作る昆虫の総称。イスノキにつくイスノフシアブラムシ、クヌギにつくクヌギノイガタマバチなど。
ぶ‐し【付子/附子】
キンポウゲ科トリカブト属植物の側根。アコニチンなどのアルカロイドを含み、毒性が強い。漢方で興奮・強心・鎮痛などに用いる。ぶす。
ぶし‐や【付子矢】
鏃(やじり)に付子(ぶし)の毒を塗った矢。ぶすや。
ぶ‐す【付子/附子】
1 「ぶし(付子)」に同じ。 2 《1が人から恐れられるところから》憎みきらうもの。「若い時から犬は—でおりゃるよ」〈浄・天鼓〉