あぶ・す【溢す】
[動サ四]余す。残す。「さしも深き御志なかりけるをだに落とし—・さず」〈源・玉鬘〉
あま・す【余す】
[動サ五(四)] 1 余分なものとして残す。余らせる。「料理が多すぎて—・してしまった」 2 限度に達するまでの余地を残す。「今年も—・すところあと三日」 3 (主に受身の形で用いる)持て余す。...
くま‐なく【隈無く】
[副]《形容詞「くまなし」の連用形から》 1 隅々まで行き届いて、余すところのないさま。隅から隅まで。「家中を—捜す」 2 影や曇りがないさま。「月光が—照らす」
ごっそり
[副] 1 余すところなく全部。根こそぎ。残らず。「—(と)盗まれる」「土砂が—(と)崩れる」 2 数量の多いさま。「株で—(と)もうける」
し‐つく・す【為尽(く)す】
[動サ五(四)]余すところなくしてしまう。「放蕩(ほうとう)の限りを—・す」
すっぽり
[副] 1 全体を余すところなくおおうさま。「頭から—(と)布団をかぶる」「雪に—(と)おおわれる」 2 物がうまくはまりこむさま。また、はまっている物が抜けてしまうさま。「指がビール瓶の口に...
ぜん‐ぜん【全然】
[ト・タル][文][形動タリ]余すところのないさま。まったくそうであるさま。「—たるスパルタ国の属邦にあらずと雖も」〈竜渓・経国美談〉 [副] 1 (あとに打消しの語や否定的な表現を伴って)...
ところせき‐な・し【所狭きなし】
[形ク]《「なし」は形容詞をつくる接尾語》余す所がない。「金比羅の祭りに、余多(あまた)の見物、讃岐円座の—・く」〈浮・二十不孝・五〉
のこら‐ず【残らず】
[副]余すところなく。すべて。「知っていることを—話す」
残(のこ)る隈(くま)無(な)く
すみからすみまで余すところなく。全部。「館内—点検する」