か‐かん【下瞰】
[名](スル)見下ろすこと。俯瞰(ふかん)。「林樾(りんえつ)沼沢を—するが如く」〈鴎外訳・即興詩人〉
かん【瞰】
[音]カン(呉)(漢) 高い所から下を眺める。見おろす。「瞰下/鳥瞰・俯瞰(ふかん)」
かん‐し【瞰視】
[名](スル)見下ろすこと。俯瞰(ふかん)。「四方の群山を脚下に—す」〈独歩・欺かざるの記〉
ぎゃく‐えんきんほう【逆遠近法】
絵画の構図法で俯瞰(ふかん)図法の一。画面の奥に向かう線を末広がりに表したり、後方の物を前方の物より大きく描いたりする方法。東洋画にみられる。→遠近法
こう‐しょ【高所】
1 高い場所。「—から地形を俯瞰(ふかん)する」 2 高い立場。高い見地。「—から大局を見通す」「大所—」
せんごくらんせいのぶんがく【戦国乱世の文学】
杉浦明平による文芸評論。昭和40年(1965)刊。記録文学、おとぎ話、歌謡などさまざまなジャンルの作品を取り上げ、戦国時代の日本文学を俯瞰(ふかん)する。
ちょう‐かん【鳥瞰】
[名](スル)鳥が空から見おろすように、高い所から広い範囲を見おろすこと。また転じて、全体を大きく見渡すこと。俯瞰(ふかん)。「山頂から市街を—する」「日本経済を—する」
ちょうかん‐ず【鳥瞰図】
高所から地上を見おろしたように描いた図。市街・地形などを説明的に描くのに適する。鳥目絵(とりめえ)。俯瞰(ふかん)図。
ふ【俯】
[音]フ(呉)(漢) [訓]うつむく うつむく。身をかがめて下を向く。「俯角・俯瞰(ふかん)・俯仰・俯伏」
らくちゅうらくがい‐ず【洛中洛外図】
京都市中とその郊外の名所や風俗を俯瞰(ふかん)するように描いた絵画。室町末期から江戸時代にかけて盛行し、六曲一双の屏風(びょうぶ)絵を主として画巻・画帖(がじょう)などもある。