うち‐うら【内裏】
1 内輪(うちわ)。内緒。「—の事情に通じない正雄の母は」〈小山内・大川端〉 2 着物などの裏につける布。
だい‐り【内裏】
1 大内裏の中の天皇の居所を中心とする御殿。平安京の場合、外郭は、東西約342メートル、南北約303メートル、内郭は、東西約173メートル、南北約218メートルあった。御所。皇居。禁裏。禁中。大...
だいり‐さま【内裏様】
1 内裏の敬称。 2 宮中の貴人、特に天皇の尊称。大内様。 3 内裏雛(だいりびな)を丁寧にいう語。
だいりしき【内裏式】
平安前期の有職故実書。3巻。嵯峨天皇の勅命により、藤原冬嗣らが撰。弘仁12年(821)成立。天長10年(833)清原夏野らが改訂。宮中の年中行事の方式などを定めたもの。
だいり‐じょうろう【内裏上﨟】
宮中に仕える身分の高い女官。→上﨟
だいり‐びな【内裏雛】
雛人形の一。天皇・皇后をかたどった男女一対の雛人形。内裏様。内裏。《季 春》 [補説]男性の人形のみを指して「内裏」「お内裏様」と呼ぶのは誤り。
だいり‐ぶしん【内裏普請】
《内裏の建築には多くの日数がかかるところから》事の処理にぐずぐずと手間取ること。「—といふ世話を思ひ、わざとぐにゃぐにゃしてゐたり」〈浄・当麻中将姫〉