いれ‐ずみ【入れ墨/文身/刺青】
1 皮膚に、針・骨片・小刀などで傷をつけ、墨汁などを入れて文字や絵画などを描くこと。また、そのもの。酸化鉄・朱(しゅ)などを入れて着色もする。江戸時代から遊び人などの間に多く行われた。彫り物。刺...
いろ‐あげ【色揚げ】
[名](スル) 1 色のあせた布や衣服などを、染めなおして美しくすること。「—の染め賃」 2 染め物や入れ墨の色の仕上げ。「これから湯殿へ行って—をするのだ」〈谷崎・刺青〉
えい‐かん【鋭感】
鋭敏な感覚。「さすが画工(えかき)らしい良心と、—とが残っていた」〈谷崎・刺青〉
きしみ‐あ・う【軋み合う】
[動ワ五(ハ四)]対立して互いに争う。張り合う。「世の中が今のように激しく—・わない時分であった」〈谷崎・刺青〉
さっ‐せい【箚青】
《「とうせい(箚青)」の慣用読み》いれずみ。刺青。「渠(かれ)が雪の如き膚(はだ)には、—淋漓として」〈鏡花・義血侠血〉
し【刺】
[常用漢字] [音]シ(呉)(漢) セキ(漢) [訓]さす ささる とげ 〈シ〉 1 とがったもので突きさす。「刺客・刺激・刺殺・刺繍(ししゅう)」 2 そしる。「風刺」 3 とげ。「有刺鉄線...
し‐せい【刺青】
入れ墨。ほりもの。 [補説]作品名別項。→刺青
しせい【刺青】
谷崎潤一郎の小説。明治43年(1910)発表。刺青師清吉によって背中に女郎蜘蛛(じょろうぐも)を彫られたお酌が、驕慢(きょうまん)な美女に変身していく姿を耽美(たんび)的に描く。昭和41年(1...
せい【青】
[音]セイ(漢) ショウ(シャウ)(呉) [訓]あお あおい [学習漢字]1年 〈セイ〉 1 あお。あおい。「青雲・青山・青松・青天・青銅/丹青」 2 若い年ごろ。「青春・青年」 3 東。「青...
なよ‐やか
[形動][文][ナリ]柔らかくなよなよしているさま。「瑠璃珊瑚を鏤めた金冠の重さに得堪えぬ—な体」〈谷崎・刺青〉 [派生]なよやかさ[名]