なむ【南無】
《(梵)namasの音写。南摩・納莫などとも音写。敬礼(きょうらい)・帰命(きみょう)と訳す》仏語。仏・菩薩(ぼさつ)に向かって、心からの帰依を表す語。その名を呼ぶときに冠する。
なむ‐あみだ【南無阿弥陀】
「南無阿弥陀仏」の略。
なむ‐あみだぶつ【南無阿弥陀仏】
阿弥陀仏に帰依する意。浄土宗で、阿弥陀仏の救済を願って唱える語。六字の名号。
なむおみ‐どうふ【南無阿弥豆腐】
1 《禅僧の多くが豆腐を食い、また、その念仏の声が「なむおみどう」と聞こえるところから》「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」をしゃれていった語。なむあみどうふ。「—、—、と奈落(ならく)の鍋へ落ち...
なむ‐きみょう【南無帰命】
《梵語の音写「南無」とその漢訳語「帰命」とを重ねた語》仏に対する帰依を表す語。
なむ‐きみょうちょうらい【南無帰命頂礼】
仏に対する帰依礼拝を表す語。仏に礼拝するときに唱える。
なむ‐さん【南無三】
[感]《「南無三宝」の略》「南無三宝」に同じ。「—、逃げられたか」
なむ‐さんぼう【南無三宝】
[名]仏・法・僧の三宝に帰依する意。三宝に呼びかけて、仏の助けを求める語。 [感]驚いたとき、失敗したときなどに発する語。しまった。なむさん。「—、こいつは困った」
なむ‐とうらいどうし【南無当来導師】
当来導師すなわち弥勒菩薩(みろくぼさつ)に帰依することを表して祈る語。
なむ‐みょうほうれんげきょう【南無妙法蓮華経】
妙法蓮華経すなわち法華経に帰依する意。日蓮宗で、そのよりどころとする法華経の加護を祈るときに唱える語。七字の題目。お題目。