なむ-さんぼう【南無三宝】
仏に帰依きえを誓って、救いを求めること。また、突然起こったことに驚いたり、しくじったりしたときに発する言葉。「南無三なむさん」ともいう。▽前者の意は仏教語。「南無」は経典きょうてんや仏などの名の前につけて、それに対する絶対的帰依を誓う言葉。「三宝」は仏と仏の教えと教えを広める僧のことで、これを仏・法・僧という。救いを求めることから後者の意味が加わった。
- 句例
- 南無三宝、しまった
- 用例
- 鮭川の入海のほとりにたどり着いた時には、南無三宝、父は荒蓆あらむしろの上にあさましい冷いからだを横たえていた。<太宰治・新釈諸国噺>